実ビジネスに向けた動向把握

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、再生可能エネルギーの導入拡大が急務となっています。その中でも「ペロブスカイト太陽電池」は、軽量・柔軟・高効率といった特長を持ち、ビル壁面や窓面、車体、インフラ構造物など、これまで設置が難しかった場所への新たな活用が期待され、国や自治体でも早期実用化の取組みを推進しています。しかし、実用化に向けた情報はまだ限られており、どのような施工技術や材料供給体制が求められるのか、またどのような新たなサプライチェーンやビジネス機会が生まれるのか、明確になっていません。こうした状況の中で、製造業や施工業者など、次代のエネルギー市場を担う企業がいち早く技術動向を把握し、参入の足掛かりを得ることが求められています。

業界を横断した連携・共創の場を目指す

本フォーラムでは今年度2回の実施を通じて、ペロブスカイト太陽電池の最新開発動向と、関連する施工・実装・部材産業の可能性を多角的に紹介します。今後の市場拡大に向けた技術課題やビジネス展開の方向性を議論することで、新規参入を検討される企業様はもちろん、すでに関連分野で事業を展開されている企業様も対象に、サプライチェーンや業界を横断した連携・共創の場を提供することを目的としています。

第1回ペロブスカイト太陽電池 社会実装推進フォーラム “始めてみよか！PVK”

１．日時：2025年11月 27日（木）14:00〜16:45
２．場所：グラングリーン大阪北館 JAMBASEカンファレンスルーム 7-1
３．主催：大阪府（運営：CNビジネスベース（受託：大阪科学技術センター））
４．協力：PVKの会
５．参加費：無料
６．プログラム：
　１）主催者挨拶
　２）講演①：「ペロブスカイト太陽電池に関するNEDOの技術開発について」
　　　(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構  再生可能エネルギー部 太陽光発電ユニット
　　　チーム長代理　鈴木 敦之氏

（概要）国の政策の下、2050年カーボンニュートラルの実現に向けてNEDOが取り組んでいる
　　　　太陽光発電の導入拡大を目指した技術開発について、ペロブスカイト太陽電池に関する
　　　　内容を中心に紹介します。
　３）講演②：「ペロブスカイト太陽電池システムの基礎知識」
　　　(地独)大阪産業技術研究所　高分子機能材料研究部  主任研究員  田中  剛 氏

（概要）ペロブスカイト太陽電池は、一般に、光吸収層（ペロブスカイト結晶）だけでなく、
　　　　電子および正孔輸送層、電極から構成されます。これらの構成材料に加え、製造に
　　　　おける基礎について分かりやすく説明します。

　４）ディスカッション：講師への質疑応答、参加者を交えた意見交換
　５）ネットワーキング：個別質問・名刺交換